完璧主義と情報の非対称性
「内定を頂いたが、自分がどれ程会社のことを知った状態で内定を承諾するべきなのかがわからない。」
就活生が良く悩むことだと思います。
この手の悩みは、実際、僕自身も就活中に感じたことでした。
今日は、三連休に参加させていただいた採用イベントの経験と、
自分の就職活動を通して感じたことを書かせて頂きます。
・会社のことをすべて知っている人なんか存在しない。
まずはじめに考えたいのはこのことです。
いやいや、ちょっと待ってよ、という声がすごくたくさん聞こえてきそうですが、僕はそう思います。
例えば、会社のトップである、社長さん。会社としてとても重要な役割を担っていて、いなくてはならない存在ですが、果たして現場のことなど把握しているのでしょうか?
果たして、今どの人が、どのプロジェクトを担っていて、どの場所にいて何の仕事をしているのかを、すべての社員について把握しているのでしょうか?
そんな完璧超人になれるに越してことはありませんが、僕は今現在そんな人を見たことも聞いたこともありません。
どんな小さな会社の社長さんだって、自分の会社でも知らないことの1つや2つはあります。
このように、会社の中で、もっとも重要なポジションに存在しいる社長ですら全てを把握することが難しい現実があります。
そのような現実がありながら、1就活生の身分で会社の全てを知る、なんてことが出来るのでしょうか??
到底現実味が沸きません。
・知らない中で決めるということ
はい。では、完璧に知ることが出来ない会社を、一体どの程度知ってから決断を下すべきなのでしょうか?
ここで少し、就活から実を離れ、普段の生活から「選択」というシーンを見てみましょう。
あなたは今スーパーにきていて、りんごを買おうとしています。ここでは「A」、「B」の二種類のりんごが存在します。
あなたは、りんごに対して、「甘さ」を基準にして選ぼうと思っています。なので、店員さんに聞いてみました。
「AとB、どちらのりんごが甘いですか?」→「Aのほうが甘いですよ。」
そしてあなたは、めでたく「甘い」りんごを買うことが出来、満足することが出来ました。
この例ではあなたは、「甘い」ということを基準にりんごを選びました。そこには、りんごの「大きさ」や、「色」などの情報は一切加味されておりません。知らずに決めています。なぜか?あなたにとって「甘い」以外の情報は一切価値を持たないからです。
この例でお伝えしたかったことは、僕達は、普段の生活において、必要な情報について取り出し、選択を行っております。そしてその行動は、常に完璧に把握してから選んでいるわけではないのです。
つまり、知らない中で何かを決める、ということは、日常茶飯事な訳です。
・情報の非対称性
ここで、新たにりんごを買いに来た「Xさん」は、りんごの「赤さ」を基準に選んで行きました。
「甘さ」を重視するあなたと、「赤さ」を重視するXさん。
ここに、必然的に存在する、良い意味の情報の非対称性が存在しているのはお分かりでしょうか?
あなたは、「甘さ」に関連する情報を集めているのに対し、「赤さ」に対する情報を集めているXさん。目的が違うので、おのずと集まる情報も違いますよね。
ここに、情報の非対称性が存在していることがお分かりになると思います。
・っということは。
僕が思うには、完璧主義の人程、自己分析が足りてないのではないか?ということです。
自己分析が出来ている人は、自分に見合った情報だけを的確にキャッチすることが出来、的確に判断を下し、的確に会社選びが出来ると思っています。
たくさんの情報に振り回されてしまう人は、自己分析が足りたないから、様々な情報が自分にとって価値のあるものに思えてしまい、そのようになっているのだと思います。
なので、自分にあった会社を選ぶために、今一度自分をゆっくり見つめなおしてみてはいかがでしょうか?
今日はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!